調理方法あれこれ測定! 調理のツボ

魅力がいっぱいの豆苗。多くのみなさんに、もっとおいしく楽しく食べていただけるように、
私たち「豆苗研究会」が調理の方法を徹底的に検証しました!

ゆでる

香りと食感のベストバランスが得られるのは、何秒?

豆苗はさっとゆでて「おひたし」などで
手軽においしくいただけます。
でも、「さっとゆでる」タイミングは、
意外とむずかしいものです。
豆苗にとっての、「ベスト」なゆで方を検証しました!

検証01 ゆであげるタイミング

検証
直径18cmの鍋に1ℓの水を沸騰させ、
豆苗を15秒から75秒まで、15秒刻みにゆで、
食感や風味を確認してみました。
結果 おひたし、和え物などに使う場合は、60秒がベスト。
60秒でゆであげると、豆苗独特の香りと食感が楽しめました。
これを基準にして、よりシャキシャキの食感を好むなら45秒。
水にさらす場合は、長めの75秒がちょうどいい食感に。

鍋の大きさ、塩の有無での違いは?

検証
今度は、直径23cmの鍋に2ℓの水を入れます。
塩を入れたものと入れないものを準備し、
沸騰した状態でゆで、風味を確認します。
結果 大きい鍋・塩を入れた場合はゆで時間を短めに。
お湯の量が多い直径23cmの鍋の場合、豆苗を投入しても
温度が下がりにくいため、60秒ではやわらかくなりすぎて
しまいました。大きい鍋の場合は、45秒くらいがちょうどいい!
塩を入れると、お湯の温度が上がるため、45秒だと
少しやわらかくなりました。塩を入れる場合は、塩を入れない
ときよりもゆで時間を若干短めにするのがポイント!
ゆでるレシピ

炒める

中華料理店の「青菜炒め」がお手本! 絶妙のシャキシャキ感をめざそう!

豆苗は油と相性がよく、さっと炒めた豆苗炒めは
定番中の定番。しかし、火加減や炒め時間に
よって、味も食感も変わってしまいます。
どうしたら、中華料理店の「豆苗炒め」のように
シャキッと小気味よい食感を出せるか検証してみました!

検証01 炒める時間

検証
40秒から80秒まで10秒刻みで、炒める
時間を変えて実験!強火で熱したフライパンに
油をひき、豆苗1パック分を炒めます。
結果 炒める時間は、強火で50〜60秒がベスト。
シャキシャキ感が残り、豆苗独特の香りも引き立ちました。
それより時間が短いと繊維感が気になり、長すぎると豆苗
自体の水分が飛んでしまい、せっかくの食感が台無しでした。

検証02 火の強さ

検証
強火ではなく、中火でも炒める時間を
変えて検証!
結果 中火では水っぽく…強火で炒めるのがベスト。
90秒で炒めてもまだ水っぽく、豆苗はクッタリ…。
炒め物は「強火で一気に」といいますが、豆苗も同じ!
中火は禁物です。強火で表面の水分を飛ばすようにササッと
50〜60秒炒めるのがポイントです。
おすすめポイント01 ある中華料理店で、豆苗をお湯にサッとくぐらせてから炒めるのが、おいしさの決め手
教わりました。実際やってみると、外はぱりっと、中はみずみずしく、感動そのもの!
そのまま炒めるより断然おいしい!という結果に。
一手間かかりますが、さすが名店の教え!ぜひおためしください!
炒めるレシピ

漬ける

豆苗は「漬け物」にできるの?

豆苗って漬け物にしたらどうなるんだろう?そんな素朴な疑問から、
実際に漬けてみることに!

豆苗を漬けてみる

検証
「生の豆苗」と「ゆでた豆苗」を、
それぞれ塩、酢、塩糀、浅漬けの素、塩昆布と
いっしょにポリ袋で漬けてみました!
結果 塩昆布との相性がバツグン!浅漬けの素・塩麹も○ 漬ける時間
冷蔵室で「生」が6時間、「ゆで」は20分で漬かりました。
ポリ袋で漬けるときは、中の空気を抜くようにして袋の口を
しっかり閉じて!袋の上からよく揉むのも味をなじませるポイント!
おいしさ
塩昆布との相性がバツグン!
ゆでた豆苗もよいですが、生の豆苗で漬けるのがおすすめ。
豆苗のシャキシャキとした食感と昆布の風味が絶妙でした。
その他の漬け物の試食結果は下の表の通りです。 ゆで豆苗20分 生豆苗6時間|塩 ゆで=おいしくない 生=食感は良いがうまみがない|酢 ゆで=おいしくない、酢の物アレンジで◎ 生=色が悪い|塩麹 ゆで=好みが分かれるがおいしい 生=ゆでより食感がよい|浅漬けの素 ゆで=おいしい 生=ゆでより食感がよい|塩昆布 ゆで=豆苗と相性がよい 生=ゆでより食感がよい
ゆでた豆苗は、酢漬けとしてはいまひとつでしたが、甘みを加えて酢の物にアレンジしてみたところ、
おいしくなりました! 塩糀付けは塩のまろやかさと豆苗がなかなかの相性。
浅漬けの素は昆布だしが豆苗のうまみを引き出してくれました!

電子レンジ

便利なアイテムをつかって、おいしく時短!

アクのない豆苗は電子レンジ調理向きの野菜です。
容器の種類や、ラップの有無で
仕上がりにどんな違いがあるかを検証しました!

検証01 電子レンジで調理

検証
豆苗1パック分を、「皿にのせるだけ」「ラップで
包むだけ」「更に隙間無くぴったりラップ」
「タッパーに入れる」という4つのパターンで、
比較してみました。
結果 「皿に隙間無くぴったりラップ」がベスト!
「皿に隙間無くぴったりラップ」がいちばんおいしくできました。
その次に「タッパー(小)」「タッパー(大)」「ラップで包むだけ」
と続きました。「皿にのせるだけ」は水分が飛んでしまった
ため、完全にNG。「ラップで包むだけ」も加熱中に水分が
飛んでしまいやすいので、おすすめしません。
「タッパー(大)」は、容器内の空間が大きすぎて熱が
うまく回らなかったためか、加熱ムラができてしまいました。

この結果から、レンジで加熱する際のポイントは、
密閉度が高く、豆苗の量に応じた大きすぎない容器を選ぶこと!
◎隙間無くぴったりラップ ○タッパー(小) △タッパー(大) △ラップで包むだけ ×皿にのせるだけ
おすすめポイント01 シリコンスチーマーを使おう!
シリコンスチーマーを使ってみると、他の加熱法を圧倒するおいしさでした!
容器の中までまんべんなく蒸され、豆苗の甘みや香りが際立っていました。
青くささもまったくなく、食感もシャキシャキ。ぜひおためしください!
おすすめポイント02 加熱時間は1分30秒!
「皿にラップ」「シリコンスチーマー」ともに、チンしてそのまま食べるなら
1分30秒がベストタイミング!チンしてすぐ水にさらす場合は、
2分〜2分30秒が最適。
電子レンジを活用したレシピ

ミキサー

豆苗でジュースやスープはできるの?

豆苗にたっぷり含まれる栄養を、もっと手軽に摂取したい!
そんな希望が叶えられるか、ミキサーを使って
ジュースやスープにしてみました!

検証01 豆苗スムージーにチャレンジ!

検証
今話題の「スムージー」。豆苗でつくったら
どうだろう? 牛乳、ヨーグルトなどの乳製品や、
豆乳、バナナ、リンゴ、オレンジ、パイナップルを
組み合わせておいしい「豆苗スムージー」を追求!
結果 組み合わせで好評だったのはこちら!
ただ、豆苗はスムージーにすると若干繊維感が残り、舌触りが気になりました。
果物の割合を多めにすると、おいしく飲みやすくなります。
とくに、とろみが出るバナナは、繊維感を中和してくれるのでおすすめ!
豆苗1/4パック+ヨーグルト90g+バナナ1/2本 豆苗1/4パック+パイナップル1/8個+みかん1/2個 豆苗1/4パック+りんご1/2個+バナナ1/2本

検証02 豆苗スープにトライ!

検証
口あたりの繊維感が問題なら、「裏ごし」して
みたらどうだろう?ということで、豆苗、牛乳、
コンソメスープの素でスープを作ってみました。
結果 絶品スープができました!
とてもおいしくて色鮮やかなスープです。冷製でも暖めても
グッド! 思いがけないおいしい発見でした。この発見から
生まれた「豆苗ポタージュ」をぜひおためしください!
ミキサーを活用したレシピ
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