スプラウトとは、発芽直後の植物の新芽のことで、発芽野菜のことを指します。
植物が発芽し成長を始めると、乾燥した種子の状態では存在しなかった種類のビタミンや、その他の栄養成分を自分で合成するようになります。
たとえば、えんどう豆が発芽した「豆苗(とうみょう)」は、
種子の状態と比べ、カロテンは33倍、ビタミンEは16倍、ビタミンKは13倍、葉酸は5倍に増加。
さらに、それまで存在しなかったビタミンCが43mg(可食部100gあたり)も含まれています。
※データは日本食品標準成分表2020年版(八訂)より。種子は青えんどう(乾燥)の数値。
スプラウトは言うなれば植物の赤ちゃん。
大きく成長するために必要な栄養やパワーを最も豊富に含んだ状態。
つまり、種子や親野菜より栄養や酵素をたっぷり含んだ状態がスプラウトなのです。
これが「スプラウトは、天然のサプリメント」と言われる由縁です。
スプラウトの歴史は古く、ラディッシュやマスタードなどの新芽は欧米で古くから食べられており、ヴィクトリア朝時代にもスプラウトがブームになったという記録があります。もやしもスプラウトのひとつで、5千年前の古代中国で栽培されていました。日本オリジナルの「スプラウト」といえば、「かいわれ大根」です。平安貴族が食した高級食材だったと言われています。近年人気の「ブロッコリースプラウト」の歴史はまだ新しく、1997年、米国の予防医学の権威が開発し、米国でブームが起こりました。日本では1999年に村上農園がブロッコリーなど4種のスプラウトを発売したことで、「スプラウト」という名前が広く知られるようになりました。
いろいろなスプラウトの種類を紹介します!
- 暗室で発芽させた後、緑化。
色や形、大きさなど、さまざまな種類が商品化されています。
ピリッとした辛みがアクセント。ビタミン豊富。
マイルドな味わい。成熟したブロッコリーに比べ、スルフォラファンを10倍以上含む。(村上農園 ブロッコリースプラウト200の場合)
スパイシーな刺激が美味。
肉料理とベストマッチ。
ワサビに似た辛さ。尖った葉の形が特徴。和食にも合う。
マイルドな味わい。軸が鮮やかな深紅で彩りに最適。
- 暗室で発芽させた後、緑化。かいわれタイプよりも栽培期間が短く、葉は淡い緑色をしています。欧米では一般的なタイプです。
成熟したブロッコリーの20倍以上もの高濃度スルフォラファンを含む「高成分野菜」の代表格。(村上農園社製の場合)
- 出荷まで暗室で育てるため、緑化していません。根と葉は自由な向きに生えています。
淡白な味が特徴です。
おなじみの「もやし」。軸が太い。
西日本で主に食べられる細いタイプのもやし。甘みが強い。
豆が残っているもやし。韓国料理のナムル(和え物)などに用いられる。
ピリッとした辛みがある。米国ではポピュラーなスプラウト。
スプラウトに含まれる栄養素やファイトケミカルについてご紹介します。
- スルフォラファン
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- ビタミンC
- β-カロテン
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- ビタミンC
- β-カロテン
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- ビタミンC
- β-カロテン
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB6
- 葉酸
- ビタミンC