株式会社 村上農園(本社:広島市、代表取締役社長:村上清貴)は本日、国内最大の『豆苗(とうみょう)』専用植物工場として山梨北杜市に生産センターを竣工し、本年12月より営業生産を開始する予定です。これにより、現在月産200万パック(年産2400万パック)である当社の豆苗の生産能力は一気に倍増し、月産400万パック(年産4800万パック)の供給が可能となります。
スプラウト(発芽野菜)生産の最大手である村上農園は、豆苗の栄養価やおいしさ、様々な料理に使える点に着目し、1995年から豆苗の生産を開始しました。
えんどう豆(グリーンピース)の若菜である豆苗は、元々露地栽培で収穫の時期が限られていたため一部の高級レストランで使われる稀少野菜でしたが、植物工場での生産により周年安定供給が可能となり、現在では一般家庭の日常的な食材として徐々に定着しつつあります。特に直近の2年間では、それまでの2倍を超える(当社生産量比)急激な需要の増大となっております。
これは、常に安定した価格で購入することが可能で、かつ安全・安心な栽培工程で生産される植物工場の特徴により、豆苗が、リーズナブルで使い勝手のよい野菜として広くお客様の支持を得始めた結果であると当社では捉えています。
当社は、このたびの新生産センター稼働により、従来の供給不足を一気に解消するとともに、豆苗を健康維持に欠かせない魅力的な緑黄色葉物野菜として、広く家庭用に業務用に提案してまいります。
<豆苗について>
日本では、1970年以降に一部の中国料理店などで高級食材として提供されていました。
その後、1995年頃から植物工場で生産されたものがスーパーなどの量販店でも販売されるようになり、ほうれん草や小松菜よりβカロテンやビタミン類を豊富に含む栄養価、アク抜きが不要で調理方法が簡単なこと、和洋中を問わず様々な料理にマッチする等の理由からお子様のおられるご家族からひとり暮らしで栄養が偏りがちな方々まで手軽な栄養補給源としてお役立てていただいています。
また、豆苗は残った根と豆の部分を水に浸しておくと、1週間程度で再収穫ができるため、エコで経済的な食材として、家庭で楽しみながら育てることも可能です。
<安全・安心について>
震災後、食品に対する消費者の安全性の意識はますます高まっている中、村上農園では、いち早く自主的な放射線量検査を開始し検査結果を公開してきました。新センターで生産される『豆苗』についても、当社研究開発部(広島市)にて放射性物質測定器により定期的に放射性物質検査を実施し、結果を随時、当社公式Facebook上※で公表していきます。
※http://www.facebook.com/pages/村上農園/223486277689364
【山梨北杜生産センター概要】 | |
所 在 地 | 山梨県北杜市明野町上手12250番地 (標高750m) |
建築面積 | 敷地面積56,522m2 建物面積12,838m2(第一期工事) |
着 工 | 2011年2月19日 |
竣 工 | 2011年11月15日 |
生産品目 | 豆苗 |
生産能力 | 月間200万パック(年産2400万パック) |
設備・技術 | 弊社が培ってきたスプラウト栽培技術を基盤に、農業先進国オランダと日本のハイテク技術などを結集した最新鋭の植物工場。 ◇窓など開口部の無い閉鎖構造により、虫や異物混入リスクを低減 ◇温室に複層フィルムを使用して冷暖房費の約30%を削減 ◇全自動ムービングベンチシステムにより省エネ、効率的に栽培中の野菜を移動 ◇パット&ファン冷房システムの採用による夏期高温対策 |
【山梨県北杜市概要】
北杜市は、日照時間日本一、豊富できれいな水、清浄な空気と農業生産に最適な条件をすべて兼ね備え、物流面でも中央自動車道からの首都圏、中京圏へのアクセス性が抜群です。
- 創 業
- 1978年1月10日
- 本 社
- 広島市佐伯区五日市中央6丁目1888-1
- 代表者
- 村上清貴
- 売上高
- 31億9,000万円(2010年12月期)
- 事業内容
- かいわれ大根、スプラウト、豆苗など発芽野菜の生産・販売
- 事業所
- 本社・研究開発部(広島)
生産センター(広島2箇所、千葉、神奈川、静岡2箇所、三重、福岡)
営業所(千葉、大阪、広島)