株式会社 村上農園(本社:広島、社長:村上清貴)と株式会社 沖縄物産企業連合(本社:那覇、社長:山城加寿)との合弁会社である株式会社 沖縄村上農園(本社 沖縄県大宜味村、社長 山城加寿)は、7月19日、「豆苗(とうみょう)」専用植物工場として大宜味村塩屋に「沖縄村上農園 大宜味生産センター」を開設し、営業生産を開始しました。
これにより、おいしくて栄養価が高いことで注目されている緑色葉物野菜「豆苗」を、沖縄県内で月産最大37万パック(年産444万パック)周年安定供給する体制が整いました。
夏季の高温や台風、水不足といった環境要因により、沖縄県では夏場の葉物野菜の県内自給が厳しく、県民の健康への影響も懸念されています。沖縄村上農園はこうした課題を背景に、2012年12月に設立されました。このたび、沖縄県大宜味村の「沖縄村上農園 大宜味生産センター」において、近年人気の高まっている緑色葉物野菜の豆苗を、県内で初めて生産・出荷いたします。
同センターは、「大宜味村企業支援賃貸工場」内において、ミネラル分の豊富な同村の天然水を使用し、村上農園の栽培技術を全面的に導入した最新鋭の植物工場です。農薬を一切使用せず、年間を通じて安定的に、リーズナブルな価格で豆苗を提供することができます。営業・物流は、沖縄県物産企業連合が一括受託。県内全域に広がる同社の流通ネットワークを活用し、健康維持に欠かせない県内産の緑黄色野菜として、家庭用・業務用に広く提案してまいります。
今後の見通しとしては、2017年を目途に県内で流通する緑色葉物野菜の10%(約1億円)を達成し、沖縄県における農業の新しいビジネスモデルとして農業活性化や、地元雇用の創出に貢献したいと考えています。
<沖縄村上農園 大宜味生産センター概要>
■所在地: 国頭部大宜味村字塩谷1306-72(結の浜)
■建物面積: 2,789m2
■生産品目: 豆苗
■生産能力: 月産37万パック(年産444万パック)
■設備: ハイテク技術を結集した最新鋭の植物工場
◇遮蔽型ハウスで、虫や異物混入リスクを低減。
◇天然水の気化熱を活用したエコな冷房システムを導入
以上
- 資料 -
【村上農園の豆苗の特長】
豆苗は、えんどう豆の若い葉と茎を食べる緑黄色野菜です。栄養価が高く、βカロテン(ビタミンA効力)は小松菜の約1.5倍、ビタミンCはほうれんそうの約2.1倍、食物繊維はジャガイモの約2.4倍も含まれています。
アク抜きが不要で調理が簡単なこと、和洋中さまざまな料理にマッチする等の理由から幅広い世代にご活用いただいています。
また、豆苗は残った根と豆の部分を水に浸しておくと、1週間程度で再収穫ができるため、エコで経済的な野菜としても人気があります。
村上農園の豆苗は独自の品種改良と生産技術により、柔らかくて甘みがあり、加熱調理はもちろん、生でサラダなどでもおいしく召し上がっていただけます。
【沖縄村上農園 概要】
施設名: | 株式会社 沖縄村上農園 大宜味生産センター |
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設 立: | 2012年12月 |
本 社: | 沖縄県国頭郡大宜味村字塩屋1306-72 |
資本金: | 1000万円 |
代表者: | 山城加寿 |
従業員: | 開設時は8名程度 |
事業内容: | 豆苗・スプラウトの生産・販売 |
【沖縄物産企業連合概要】
設 立: | 2001年7月12日 |
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本 社: | 那覇市金城3丁目8-11ゆいビル2F |
代表者: | 山城加寿 |
売上高: | 25億8,000万円(2013年2月期) |
事業内容: | 沖縄物産の卸及び小売業 |
事業所: | 本社(那覇) 営業所(東京、大阪、名古屋、福岡、台湾) 直営店(東京3箇所、埼玉、大阪、兵庫、愛知、沖縄) |
【村上農園 概要】
設 立: | 1978年1月10日 |
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本 社: | 広島市佐伯区五日市中央6丁目1888-1 |
代表者: | 村上清貴 |
売上高: | 40億円(2012年12月期) |
事業内容: | かいわれ大根、スプラウト、豆苗など発芽野菜の生産・販売 |
事業所: | 本社・研究開発部(広島) 生産センター(広島2箇所、千葉、神奈川、山梨、静岡、三重、福岡) 営業所(千葉、大阪、広島) |
【大宜味村企業支援賃貸工場 概要】
所 在 地: | 沖縄県大宜味村塩屋 |
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事業名称: | 大宜味村企業支援施設整備事業 |
事業内容: | 企業支援施設整備 |
敷地面積: | 9,010m2 |
企業支援施設: | 1,368m2/室×2室/棟×2棟(植物工場用と工場棟) (うち沖縄村上農園賃貸分は、植物工場棟の2,789m2) |
構 造: | 鉄筋コンクリート造(RC造) |
【沖縄県大宜味村概要】
大宜味村は、沖縄本島北西部に位置し、県都那覇市から約87km、北部の拠点都市である名護市からは約22kmの距離にあります。村のほぼ中央には300?360mの山々が連なり、総面積の76%が森林となっています。この豊かな自然に育まれた湧水・地下水などが多く、豊富で、ミネラル分の多い良質な「水資源」を有します。
世界最長寿国である日本国の中でも長寿地域として知られる沖縄県にあって、一番の長寿の村としても有名です。