農産物では難しい多拠点生産における品質の均一化を目指す
株式会社村上農園(本社:広島市、代表取締役社長:村上清貴)は、全国の生産拠点をICTで結び商品の品質を管理する拠点「ワールドコントロールセンター」を本社内に開設し、8月8日(水)に完成公開記者発表会を行いました。
村上農園は、関連会社を含めた全国9カ所の生産施設において、ブロッコリースプラウトや豆苗、かいわれ大根といった野菜を生産しています。農産物の品質は一般的に栽培環境に左右されやすく、複数地域において同じ方法で栽培された農産物の品質を均一化するのは非常に難しいことです。村上農園はそうした課題を解決するため、新たな品質管理拠点としてワールドコントロールセンターを本社内に完成させました。同センターにて品質管理部門が、全生産施設の生育状況や環境データをモニタリング・分析し、それぞれの生産施設に適した栽培方法を検討します。また、当社では「スルフォラファン研究所」も併設。ブロッコリースプラウト、ブロッコリースーパースプラウトの有用成分「スルフォラファン」を安定的かつ高濃度に含ませるための品種改良や成分検査を、より高度に行えるようになりました。これらの拠点は、国内で生産する商品の品質管理を目的とするだけでなく、今後の海外展開における生産管理の要にもなる予定です。
■ 世界の気象データを可視化する地球儀型ディスプレイを導入
当社の商品および世界各地に委託する原料種子の生育状況には、日々の気象はもちろん、長期的な気候変動が大きく影響します。そこで、世界的な気候変動を把握し、栽培への影響をいち早く察知したり、海外展開先や原料種子の産地を選定したりするためのツールとして、ワールドコントロールセンターに地球儀型気象情報ディスプレイを導入しました。このディスプレイによって、リアルタイムの雲の動きや天気図、台風・津波の発生過程、長期的な気候変動などの世界の気象データを可視化することがきます。
写真左:ワールドコントロールセンター、右:スルフォラファン研究所
- 設 立
- 1978年1月
- 代表取締役社長
- 村上清貴
- 売上高
- 86億1,800万円(2017年12月期)
- 事業内容
- かいわれ大根、スプラウト、豆苗など発芽野菜の生産・販売
- 事業所
- 本社・研究開発部(広島)
生産センター(千葉、神奈川、静岡、山梨、三重、広島、福岡)
営業所(東京、名古屋、大阪、広島)
広報マーケティング室(東京)
- 関連会社
- 株式会社 沖縄村上農園(沖縄県大宜味村)
- WEBサイト
- http://www.murakamifarm.com