株式会社村上農園(本社:広島市、代表取締役社長:村上清貴)は、2020年9月12日(土)、東京都港区立笄(こうがい)小学校で開催された「キャリアパスポートデー」で、スプラウトに関する出前授業を実施しました。本レポートではその様子をご報告いたします。
キャリアパスポートデーは、15の企業が出前授業を行うイベントで、子どもたちの「出来る力」「極められる力」を伸ばすため、社会や職業に関わるさまざまな現場を体験してもらい、働くことや、夢を持つことの大切さを発見する場として企画されました。
村上農園は、参加企業の中で唯一の農業企業として、子どもたちに野菜を育てる仕事のおもしろさを伝えるべくこのイベントに参加。5年生の児童33名に授業を行いました。
今回授業に参加した子どもたちからは、「楽しかった!」「豆苗を育ててみたい」という声をたくさん聞くことができました。高齢化や後継者不足で衰退しつつある日本の農業ですが、こうした機会が子どもたちにとって、少しでも農業に興味を持つきっかけになればと思います。
【出前授業の内容】
スプラウトは野菜の赤ちゃん。いろいろなスプラウトの親子当てクイズ
出前授業ではまず、野菜の新芽「スプラウト」のことを知ってもらいたいと、「スプラウトの親子当てクイズ」を出題。子どもたちの目の前に、4種類のスプラウトと4種類の親野菜(紫キャベツ、グリーンピース、ブロッコリー、青じそ)を並べ、親子関係になる組み合わせを考えてもらいました。子どもたちは、触ったり、匂いを嗅いでみたりと、スプラウトと親野菜をじっくり観察。「青じその匂いがする!」「種がグリーンピースくらい大きい」など、それぞれのスプラウトの違いや親野菜との共通点を発見し驚いていました。
野菜は工場でも生産されている。豆苗の生産工場見学
続いて子どもたちに、村上農園の生産工場(山梨北杜生産センター)で豆苗が栽培される過程を動画で紹介。機械で自動的に種まきが行われたり、豆苗の種が入った栽培容器が次々と運ばれたりしていく様子に、「すごく早い!」「新幹線を運ぶ機械みたい」などの歓声があがったほか、「どうして暗くするの?」など栽培方法に関する質問なども出てきました。
実は、この動画を子どもたちに見せる前に、「野菜は、畑か、工場か、どちらで育てられていると思う?」というクイズを出題。すると、「両方!」「もやしは工場!」など、工場で生産される野菜があることを知っている子が意外にも少なくないことがわかりました。工場野菜(施設野菜)の認知が子どもたちの中でも徐々に浸透しつつあるようです。
自宅で豆苗を育ててみよう!オリジナル栽培容器づくり
豆苗は、調理で残った根元部分を使って、自宅で手軽に育てること(再生栽培)ができます。子どもたちにも自宅で栽培体験をし、野菜を育てる楽しさをしってもらいたいと、ペットボトルを使った豆苗のオリジナル再生栽培容器作りを行いました。カラーペンやマスキングテープ、シールなどを使い、子どもたちは思い思いに再生栽培容器をデコレーション。中には、豆苗の水替えがしやすくなるよう、ペットボトルに水を注ぐための穴を開けて改良に取り組む子もいました。
野菜を生産販売する仕事の楽しさ大変さ
授業の最後に、村上農園の生産部門と営業部門で働く社員らの"仕事のやりがい"をビデオメッセージで紹介しました。生産部門の社員は、「元気な豆苗が育ったときがうれしい」とコメント。豆苗も人と同じように暑さや寒さで生育に影響が出てしまうことがあるため、一年を通して元気な豆苗を育てるのは、非常に難しいことです。生産現場では豆苗が元気に育つよう毎日気を付けていると、野菜を育てることの大変さについても子どもたちに語りました。
- 設 立
- 1978年1月
- 代表取締役社長
- 村上清貴
- 売上高
- 107億1,900万円(2019年12月期)
- 事業内容
- スプラウト、豆苗(とうみょう)、かいわれ大根など発芽野菜と高成分野菜の生産・販売
- 事業所
- 本社・研究開発部(広島)
生産センター(千葉、神奈川、静岡、山梨、三重、広島、福岡)
営業所(東京、名古屋、大阪、広島)
- 関連会社
- 株式会社 沖縄村上農園(沖縄県大宜味村)
- WEBサイト
- http://www.murakamifarm.com