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2024年12月11日

『第83回日本公衆衛生学会総会』でランチョンセミナーを実施しました

 

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株式会社村上農園は、2024年10月29日(火)~31日(木)に開催された『第83回日本公衆衛生学会総会』(https://plaza.umin.ac.jp/jsph83/)において、「ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの健康効果と作用機序」をテーマにランチョンセミナーを実施し、約300名に参加いただきました。

 

セミナー名:ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの健康効果と作用機序
座長:東 尚弘(東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室 教授)
演者:伊藤 明子(東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室 客員研究員、赤坂ファミリークリニック 院長)

 

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伊藤明子先生

 

抄録

ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトに含まれる成分「スルフォラファン」に抗がん作用があることは1992年にジョンズ・ホプキンス大学のタラレーによって報告され注目された。以後、タラレー他多くの研究者がスルフォラファンの健康効果について研究を進め、スルフォラファンの持つ抗酸化作用、抗炎症作用、抗加齢作用、抗菌作用などが報告された。その後の研究においてスルフォラファンによるがん細胞の細胞増殖の抑制、アポトーシスの促進、腫瘍細胞転移の抑制、そして腫瘍内の血管新生抑制作用が示されている。また、その抗腫瘍効果は、乳がん、大腸がん、前立腺がん、膀胱がん、胃がんにおいて報告されている。作用機序の一つとして明らかになっているのが、スルフォラファンによって腫瘍抑制タンパクであるp53が増加することを介して、腫瘍細胞の細胞周期のS期を停止させアポトーシスが誘導されることが報告されている。抗腫瘍作用以外でも、昨年日本で行われた研究において、ブロッコリースプラウトを毎日50g摂取することでIgE抗体の産生が抑制され、アレルギー性鼻炎におけるくしゃみ症状が有意に軽減したことが発表されている。
本ランチョンセミナーでは、上記をはじめとするブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンのもつ様々な健康効果と、先行研究で示されている作用機序について紹介する。

 

事後アンケート

セミナー後に参加者にアンケートを実施しました。(回答率:約44%)
セミナーの満足度について、「満足」「やや満足」「どちらともいえない」「やや不満」「不満」の5段階のうち、「満足」または「やや満足」の回答が95%に上り、非常に満足度の高いセミナーとなりました。
自由コメントでは、「ブロッコリースプラウトは身体に良いと知っていて買っていたが、詳しく知ることができてとても良かった」、「様々な作用があることを知り、積極的に食べていきたいと感じました」などの回答のほか、「臨床研究で皮フの抗加齢作用の研究が行われることを期待しています」と今後のさらなる研究の発展を期待する声もありました。

 

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ランチョンセミナーの様子

 

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セミナー冒頭では、村上農園代表取締役社長 村上清貴が登壇し、当社の概要や、来春稼働予定の北海道伊達生産センターなどについてお話ししました

 

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村上農園『ブロッコリー スーパースプラウト』を使用したお弁当を提供しました