村上農園では、安全な商品をお客さまにお届けするために、独自の食品安全マネジメントシステムを策定し、全国11カ所の生産施設で継続的な改善に取り組んでいます。この取り組みは高く評価され、スプラウト業界で初めて、全生産施設において食品安全マネジメントの国際規格ISO22000の正式認証を取得しています。
- ISO22000とは?
- 食品安全マネジメントシステムが有効に機能している証明。
村上農園の全生産施設は、(財)日本適合性認定協会(JAB)によって認められた登録審査機関による年2回の審査に合格しています。
登録組織:
本社・管理本部、千葉生産センター、大井川第1生産センター、小田原生産センター、四日市生産センター、湯来生産センター、広島生産センター、福岡生産センター、山梨北杜生産センター(山梨KM生産センターを含む)、スーパースプラウトファクトリー、宮城大郷生産センター
登録範囲:
ブロッコリー スーパースプラウト、かいわれ大根、豆苗、スプラウトシリーズ、マイクロハーブの栽培、出荷
スプラウトの安全性において種子は最も重要な要素です。そのため、村上農園で使用する種子は、全てのロットで「有害微生物検査」と「残留農薬検査」を行い、安全性を確認した種子だけを使用しています。
また、海外の種子生産会社と連携し、商社等を介さず、高品質な種子を安定的に入手するための体制を確立しています。
味、見た目、栽培のしやすさ、機能性といった「品質」を向上させるためには、品種改良が欠かせません。多くの種類から理想の種子を得るため、村上農園は自社で「育種圃場(いくしゅほじょう)」を有しています。
村上農園では、2007年よりすべての生産施設で、生食用スプラウト製品全品目の食中毒菌検査を365日休みなく実施し、万が一食中毒菌が発見された際には、出荷前に廃棄処分する体制を構築しています。
※検査を開始して以来、食中毒菌(O-157、サルモネラ菌)が検出されたことはありません。
かいわれ大根のトップメーカーである当社は、1996年に日本全土を揺るがせた「O(オー)157集団食中毒騒動」において、いわゆる「風評被害」を経験しました(詳細はこちら)。
安全性に徹底的にこだわる姿勢は、そのときの経験で培われた企業としての「DNA」と言えるかもしれません。安全性への企業姿勢を端的に示すのが、当社の「微生物検査」です。
農水省のマニュアルでは、同検査は「適切な管理が行われているかを確認するため」とされ、「月に1度以上の自主検査」を行うよう定められています。
しかし村上農園では、その検査目的を「健康被害を及ぼす可能性がある製品を出荷しないため」と定め、生食用スプラウト全品目において、全生産センターで365日有害微生物検査を行っています。
製品化する前の段階で検査を行うことで、万が一有害微生物が発見された際には、その製品を全て出荷する前に廃棄することが可能となるのです。想定される全てのリスクを排除する、「安全」を「安心」のレベルまでに高める、それが「日本一安全な野菜の生産」を目指す村上農園品質です。
村上農園では、1996年に策定された国の生産衛生管理マニュアルをさらにレベルアップさせた独自の衛生管理を実施し、製品の安全性を高めています。
検査対象 | 検査項目 | 村上農園の取り組み | 国の生産衛生/管理マニュアル |
---|---|---|---|
原料種子 | 大腸菌の有無 サルモネラ菌の有無 |
ロット毎 ロット毎 |
ロット毎 - |
製品 |
大腸菌の有無 一般生菌数 大腸菌群数 サルモネラ菌の有無 O-157の有無 |
1回/月 1回/月 1回/月 毎日 毎日 |
1回/月 - - - - |
使用水 | 食品製造用水に適する水質かの確認 | 1回/年 | 1回/3年 |
一般細菌数 大腸菌の有無 |
1回/月 1回/月 |
1回/半年 1回/半年 |
|
従業員(検便) |
O-157の有無 赤痢菌の有無 サルモネラ菌の有無 腸チフスの有無 パラチフスの有無 |
1回/月 1回/月 1回/月 1回/月 1回/月 |
1回/年 1回/年 1回/年 - - |
施設 | 大腸菌の有無 | 1回/週 | - |
※赤字は村上農園独自の検査項目
スプラウト生産施設の従業員は、専用の衣服とネット付帽子を着用し、入室時に粘着ローラーを使って衣服についたゴミを取るなどの対策を講じ、異物混入を防いでいます。
かいわれ大根、マルチビタミンB12かいわれ、豆苗、スプラウトシリーズの生産施設
- ・専用の作業着とネット付帽子、靴を着用
- ・苗に触れる際の手袋を着用
ブロッコリースーパースプラウトの生産施設
- ・入室時に専用の白衣に着替え
- ・ネット付帽子と靴、マスクを着用
- ・苗に触れる際の手袋を着用
製品への異物混入のリスクを回避するため、村上農園では作業環境の整備や従業員の行動規範の遵守を日々徹底して実行しています。その上でシステムとしての安全性をさらに強化するために、全国12カ所の生産センター全てに金属検出機の導入を完了しています。
表示偽装問題や遺伝子組み換え食品の登場などにより、消費者の「食の安全性」への関心はかつてないほどに高まっています。
村上農園では、全ての自社製品にロット番号を記載し、どの生産センターで、いつ、どのようにつくられた製品であるか、追跡調査できる仕組みを確立しています。
フリーダイヤルによるお客さま相談窓口専用電話を設置し、お客さまの声に真摯に耳を傾けています。専用電話を含め、Eメール、ウェブサイト、ソーシャルメディアなどを通して寄せられるお問合せは、大切な情報としてすべて記録し、全社で共有しています。「より安全安心でご満足いただける商品とサービスを提供する」意識を持ち、改善に努めることが、安全管理の基本であると考えます。