スルフォラファンとは、ファイトケミカル※の一種でブロッコリーに微量に含まれており、
ピリッとする辛みのもととなる成分です。
そのすぐれた解毒作用や抗酸化作用から、様々な疾病予防効果が報告されています。
※ファイトケミカルとは、植物に含まれる天然の化学成分の総称。
その健康効果への期待から、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、
食物繊維につづく第7の栄養素と呼ばれています。
スルフォラファンの疾病予防効果は、スルフォラファンが持つ「体を守る酵素群(Phase 2 enzyme)の生成促進作用」によるものであると考えられています。
スルフォラファンが体内に取り込まれると、各細胞において体を防御する酵素の生成が促されます。
それら酵素には、体内の活性酸素を除去したり、有害物質を無毒化し、体外に排出するなど様々な働きがあることが知られています。


見た目は同じように見えるブロッコリースプラウトでもスルフォラファンの濃度は、品種、生育ステージ、栽培方法などによって大きく異なります。村上農園では、高濃度にスルフォラファンを含むことが認められた原料種子を用い、米国ジョンズ・ホプキンス大学の指導のもとに、ブロッコリースプラウトを生産しています。


米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授であるポール・タラレー博士は、1990年代にブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」に腫瘍の形成を抑制する効果を発見し、高濃度にスルフォラファンを含むブロッコリースプラウトを開発して一大ブームを巻き起こしました。
以来、世界の研究機関でスルフォラファンに関する研究が進み、さまざまな疾病予防効果があることが次々に明らかになっています。

-
大気中や飲料水、食品などに含まれるある種の化学物質は、体内で発がん物質に変わり、それらが細胞内のDNAを傷つけると、発がんリスクが高まります。
一方で私たちの体にはもともとそれらを無毒化する解毒酵素も備わっています。スルフォラファンはその「解毒酵素」の働きを飛躍的に高めます。-
タバコや食品などに含まれる特定の化学物質が体内に入り、それが体内にある悪玉酵素によって発がん物質に変わります。その発がん物質が細胞の中の遺伝子を傷つけると、がんの原因のひとつとなります。
しかし、私たちの体には発がんを促す悪玉酵素がある一方で、発がん物質を無毒化し、体外に排出してくれる善玉酵素もあります。その善玉酵素のひとつが「解毒酵素」。
この「解毒酵素」の働きを飛躍的に高めるものが、スルフォラファンなのです。CLOSE -
大気や紫外線、水や食べ物など生活を取り巻くさまざまなものに含まれ、知らないあいだに少しずつ体にたまっていく「体内毒素 」。加齢、ストレス、喫煙、睡眠不足や乱れた食生活などによっても、体内毒素は増加します。わずかな量や短期間ならば問題はありませんが、長期にわたってたまりつづけると、さまざまな不調や疾病の原因になります。
さらに、体内毒素は生活習慣病や老化の原因のひとつとされる「活性酸素」を発生させることが知られています。
これらを取り除くことにより、ダイエット・美肌・生活習慣病予防などに効果があるといわれています。
デトックスで期待できる効果には、以下のようなものがあります。CLOSE
-
-
体内の細胞を酸化(サビる)させ、「老化の原因」と言われるのが「活性酸素」です。
活性酸素は、紫外線や大気汚染、喫煙やストレスなどさまざまな原因で体内に発生し、シミ、そばかすを増やしたり、肝機能を低下させたり、細胞を傷つけてがんの芽を作ったりする要注意物質です。スルフォラファンは体内にもともと備わっている抗酸化酵素の働きを高めて、活性酸素を除去します。
-
スルフォラファンには、ピロリ菌を殺す作用があります。
(米国ジョンズ・ホプキンス大学とフランス国立科学研究センターの研究より)
ピロリ菌は、胃炎や胃がんを引き起こす危険因子。
日本人の2人に1人が保菌していると言われています。スルフォラファンを高濃度に含む発芽3日目のブロッコリースプラウトを1日70g、8週間摂食した結果、ピロリ菌が8分の1に減少という研究発表も!(筑波大学・谷中昭典教授)
- ブロッコリースプラウトのエキスにスギ花粉による花粉症を抑制する効果があることが、動物を用いた試験で確認されました。
ブロッコリースプラウトエキスの摂取は、炎症を引き起こす細胞や抗体の過剰生産を抑制し、アレルギー反応を抑えます。
( カゴメ株式会社と東京理科大学の研究 より)
- スルフォラファンがアルコールの代謝物で悪酔いの原因物質でもあるアセトアルデヒドの代謝を促進することが動物実験で明らかになりました。
( カゴメ株式会社とジョンズ・ホプキンス大学の研究 より)
- ブロッコリー スーパースプラウトを摂取することで高脂肪食摂取時の内臓脂肪蓄積が抑制されることが動物実験で明らかになりました。内臓脂肪が蓄積されると動脈硬化疾患のリスクが高くなります。
高脂肪食を摂りながら内臓脂肪の増加を抑制できる可能性を示した研究成果が出たことで、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防に期待が高まっています。
(村上農園と城西国際大学薬学部・太田篤胤教授の研究より)
有用成分スルフォラファンは、『前駆体』と呼ばれる状態でブロッコリースプラウトに含まれています。この前駆体は、ブロッコリースプラウトの細胞が壊れる際に、同じくブロッコリースプラウトに含まれる「ミロシナーゼ」という酵素と出会い、スルフォラファンに変化します。
スルフォラファンは熱に強いのですが、ミロシナーゼは熱に弱く、加熱によって壊れてしまうことから、生で食べることが重要です。 ※1
よく噛んで「細胞を壊す」ことで、スルフォラファンの吸収率は高まります。ジュースやスムージーにするのもおすすめです。 ※2
- ※1 加熱した場合、小腸に存在する腸内細菌が持つ酵素によって前駆体がスルフォラファンに変わることが確認されています。加熱調理しても有効性がゼロになるわけではないので、生食が苦手な方や調理のバリエーションが欲しい方には有効です。
- ※2 ピロリ菌対策を目的とする場合は、特に生でよく噛むことをおすすめします。
薬とは異なり、決まった量はありません。いつもの食事の中でご活用ください。
1度スルフォラファンを摂るとスルフォラファンによって生成された解毒酵素の働きが約3日間持続することが分かっています。3日に1度以上のペースで食べることをおすすめします。